金星逆行とは|内合・約1年7か月の周期と水星逆行との違い
更新:2026年9月17日
金星逆行は、地球から見た移動方向の変化です
金星逆行とは、地球から見た金星が、星空の中で普段と逆向きに移動して見える現象です。空こよみでは、金星の黄経が減る区間を逆行とし、増減が切り替わる日時とその前後の通り道を計算します。
自分の出生天体との重なりを知りたい場合は、金星逆行チェックへ進んでください。ここでは、金星逆行が起こる仕組み、周期、水星逆行との違いを、計算した数値とともに説明します。
内合をはさんで起こる理由
金星は地球より内側の軌道を、地球より速く回っています。金星が地球に追いつき、追い越す前後には、地球から見た金星の方向の動きが一時的に折り返します。これが逆行です。金星そのものは軌道に沿って公転を続けています。NASAの説明も、この見かけの動きと実際の公転を分けて扱っています。
追い越しのころ、地球から見た金星は太陽とほぼ同じ方向に並びます。この瞬間を内合と呼びます。2026年の例では、逆行開始が2026-10-03 16:15、内合が2026-10-24 12:44、逆行終了が2026-11-14 09:27で、内合は逆行の中ほどにあります。国立天文台の暦Wiki「留」にも、内惑星の順行と逆行の説明があります。
周期は約1年7か月、8年で似た位置に戻る
1900〜2030年に始まった金星逆行は82回です。ある回の開始から次の回の開始までは579.6〜588.0日、平均584.0日でした。およそ1年7か月に一度の割合で、年に数回起こる水星逆行と比べると間隔が長いのが特徴です。
もう一つの特徴は、5回ごとに似た位置へ戻ることです。ある回と5回後の開始の間隔は2919.5〜2919.7日で、ほぼ8年に当たります。開始点の黄経は、5回後には2.12〜2.49°だけ手前にずれます。直近の例を並べました。
| 8年前の回(開始の留) | 開始点 | その5回後(開始の留) | 開始点 |
|---|---|---|---|
| 2015-07-25 18:28 | 乙女座0.77° | 2023-07-23 10:32 | 獅子座28.60° |
| 2017-03-04 18:08 | 牡羊座13.15° | 2025-03-02 09:36 | 牡羊座10.84° |
| 2018-10-06 04:04 | 蠍座10.84° | 2026-10-03 16:15 | 蠍座8.49° |
同じ季節に、ほぼ同じ黄経で繰り返すため、8年前の同じ時期を振り返る読み方が占星術で使われることがあります。星座の境界に近い回では、わずかなずれで星座名が変わる場合もあります。
逆行の長さと、影を含めた期間
1回の逆行(留から留まで)は40.9〜43.2日です。前の影の開始から後の影の終了までを含めると104.2〜110.7日になります。影は、逆行で戻る黄経範囲を順行で通る前後の区間です。
逆行で戻る範囲は、2026年の回で15.63°です。そのため、逆行の途中で星座の境界をまたぐ回も多く、82回のうち45回は開始と終了で星座が違います。星座名だけで比べると、暦によって「蠍座の逆行」「天秤座の逆行」のように表記が分かれることがあります。
水星逆行との違い
| 項目 | 金星逆行 | 水星逆行 |
|---|---|---|
| 1900〜2030年に始まった回数 | 82回 | 413回 |
| 1年あたり | 約0.63回 | 約3.15回 |
| 1回の逆行の長さ | 40.9〜43.2日 | 19.8〜24.2日 |
| 占星術で読むテーマの例 | 好み・お金・人との距離 | 連絡・情報・予定 |
どちらも内側の軌道を回る惑星で、内合をはさんで逆行する点は共通です。金星逆行は起こる頻度が低く、1回が長いため、年の予定の中でまとまった見直しの期間として扱われます。水星逆行の仕組みは水星逆行とはで説明しています。
留は、採用する座標によって時刻が変わります
空こよみの計算では、金星の地心の視黄経とその日速を求め、日速が正から負に変わる時点を逆行開始、負から正に変わる時点を逆行終了としています。国立天文台の天象用語解説は、地心視赤経の時間変化がゼロになる瞬間を留と定義しています。赤経と黄経は位置を測る座標が違うため、ほかの暦と時刻を比べるときは基準をそろえてください。
金星は留の前後でほとんど動かないため、座標の違いが時刻の差として大きく現れます。1900〜2030年の回で、赤経基準の留と黄経基準の留の差は最大60.7時間でした。2026年の回では、逆行開始で-17.6時間、逆行終了で-57.3時間の差があります(プラスは赤経基準のほうが遅いことを表します)。日付が違っていても、定義の違いで説明できる場合があります。
占星術で読むときの位置づけ
占星術では、金星を好み、お金、人との心地よい距離と結びつけて読みます。逆行期間は、それらを見直す題材を選ぶ区切りとして使えます。以前の選び方を振り返る、定期的な支払いを確かめる、相手に合わせてきた点を書き出す、といった具体的な作業に置き換えると扱いやすくなります。
8年周期を使うなら、2018年の回(蠍座10.84°で開始)と2026年の回(蠍座8.49°で開始)を並べる方法があります。当時見直した持ち物や人との関わり方を思い出し、今の選び方と比べる題材にできます。同じ季節のメモや写真が残っていれば、見返すところから始められます。
関係の行方やお金の増減を決める読み方とは区別します。自分の出生天体が逆行範囲に入るかは、金星逆行チェックで確かめられます。
この記事は生成AIを使って作成し、天体の日付は Swiss Ephemeris による計算結果を掲載しています。占星術の解釈は将来の出来事を約束するものではありません。