生まれた日の七十二候の調べ方|誕生日の候が年で変わる理由と、72候の一覧表

更新:2026年10月15日

生まれた日の七十二候は、生まれた年の暦で決まります

七十二候は、一年を約5日ずつ72に分けて、それぞれに季節の名前を付けたものです。「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」「桜始開(さくらはじめてひらく)」「菊花開(きくのはなひらく)」のように、その時期の自然のようすが名前になっています。どの誕生日も、72のどれか一つに入ります。

ただし、七十二候の入りの日は毎年同じではありません。一覧表のおおよその日付だけで探すと、境目の近くに生まれた人は一つ隣の候と取り違えることがあります。生まれた日の候は、生まれた年の暦で確かめるのが確実です。

この記事では、七十二候がどう決まるか、一覧表からどう調べるかを説明し、72候すべての読みと意味を一覧にします。生まれた年の暦は、生年月日を入れると七十二候・二十四節気・六曜・旧暦をまとめて表示する「生まれた日の暦」でも確かめられます。

七十二候とは

七十二候は、二十四節気をさらに三つに分けたものです。一つの節気を初候・次候・末候に分けるので、24×3で72になります(国立天文台 暦Wiki「七十二候」)。

二十四節気は、太陽の通り道(黄道)を15°ずつに区切り、太陽がその点に来た日を節気の入りとします。太陽が通り道のどこにいるかは、春分の位置を0°として測った角度(黄経)で表し、立春は太陽の黄経が315°になる日です(国立天文台「二十四節気とは何ですか?」)。七十二候は同じ通り道を5°ずつに区切ったもので、立春の初候「東風解凍」から始まり、太陽が5°進むごとに次の候に移ります。この記事と生まれた日の暦では、太陽の黄経が5°の倍数になる瞬間を含む日(日本時間)を、その候の初日としています。

一つの候はおよそ5日です。地球は1月ごろに速く、7月ごろにゆっくり太陽のまわりを回るので、太陽が5°進むのにかかる時間は季節で違います。1950年から2030年までで、一つの候の長さは4.90日から5.25日でした。日付で数えると、多くは5日、短いもので4日、長いもので6日です。

生まれた日の七十二候の調べ方

  1. この記事の終わりにある一覧表の「1950〜2030年の入り」の列で、誕生日の前後の候を探します。誕生日より前に入る候のうち、いちばん遅いものが、その誕生日の候です
  2. 誕生日が、ある候の「1950〜2030年の入り」の幅の中にあるときは、年によって答えが変わります。その場合は、生まれた年の暦で確かめます
  3. 生まれた年の暦で確かめるには、生まれた日の暦に生年月日を入れます。記念紙(生年月日から作る、A4 1枚の暦の紙)の「七十二候」の欄に、その日の候の名前・読み・意味と、その候が何日から始まったかが出ます

七十二候は日本時間の日付で数えます。生まれた時刻や場所を入れても、記念紙の七十二候は変わりません。

同じ誕生日でも、年によって候が違う(5月5日の例)

こどもの日の5月5日を例にします。立夏の初候「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」は、太陽の黄経が45°になる日に始まり、その日は5月5日か5月6日です。そのため、5月5日生まれの人の候は、穀雨の末候「牡丹華(ぼたんはなさく)」か、立夏の初候「蛙始鳴」のどちらかになります。二十四節気も、穀雨か立夏かで分かれます。

1950年から2030年までの81回の5月5日のうち、牡丹華は42回、蛙始鳴は39回でした。牡丹華だった年を並べると、次のようになります。

それ以外の年の5月5日は蛙始鳴です。2026年の5月5日も蛙始鳴でした。

規則があるのは、うるう年のためです。新暦の1年365日は、太陽が黄道を一周する時間より約4分の1日短いので、太陽が同じ黄経に来る時刻は毎年約6時間ずつ遅れ、うるう日が入ると1日ぶん戻ります。候の入りは、うるう年とその翌年に早く、うるう年の前の年に遅くなりやすい、という4年の並びになります。さらに、この並び全体が何十年もかけて少しずつ早まっているため、5月5日が蛙始鳴になる年は、年代が新しいほど増えています。

同じことは、どの候の境目でも起こります。2月29日を除く365通りの月日のうち、1950年から2030年までのあいだに年によって候が変わる日は97通りありました。誕生日が境目の近くなら、一覧表のおおよその日付ではなく、生まれた年の暦で確かめてください。

いまの七十二候の名前は、日本で作り直されたもの

七十二候は中国で生まれ、北魏の正光暦から暦に載るようになりました。日本でも長く中国の七十二候がそのまま使われていましたが、江戸時代に渋川春海が、日本の気候や生き物に合わせて改めた新しい七十二候を作りました。のちに宝暦暦で一部が直され、それが現在使われている名前です(国立天文台 暦Wiki「七十二候」、上のリンク)。日本で作られたこの七十二候は「本朝七十二候」と呼ばれることもあります。

江戸時代の前半まで日本で使われていた中国由来の七十二候(国立天文台の表の「宣明暦以前」の欄)と、いまの名前を比べると、72のうち52か所で名前が違います。いまの名前のうち44は、中国の七十二候のどこにも出てきません。たとえば、雨水の初候は、中国の七十二候では「獺祭魚」ですが、日本では「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」です。啓蟄の末候は、中国の「鷹化為鳩」に対し、日本では「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」です。

日付の決め方も、時代によって違います。江戸時代の寛政暦までは、1年の長さを72等分して候を割り振っていました。天保暦では二十四節気を太陽の位置で決めるようになった一方、七十二候を日付まで割り振ることはやめ、節気の欄に三つの候をまとめて書くようになりました(国立天文台 暦Wiki「七十二候」)。古い暦や本に載っている候の日付が、この記事の一覧表と境目で1日ほど違うことがあるのはそのためです。

七十二候の一覧表

「2026年の入り」は、2026年の立春から2027年の立春の前日までの、各候の初日(日本時間)です。1月の候は2027年の日付です。各候は、次の候が始まる前日まで続きます。ほかの年では入りが1日前後することがあり、その幅を「1950〜2030年の入り」に示しました。意味は、生まれた日の暦の記念紙に載せている文と同じです。

番号 候 読み 節気 意味 2026年の入り 1950〜2030年の入り
1 東風解凍 はるかぜこおりをとく 立春・初候 春の東風が、厚い氷を解かしはじめるころ 2月4日 2月3〜5日
2 黄鶯睍睆 うぐいすなく 立春・次候 山里で、うぐいすが鳴きはじめるころ 2月9日 2月8〜10日
3 魚上氷 うおこおりをいずる 立春・末候 割れた氷の間から、魚が跳ね上がるころ 2月14日 2月13〜15日
4 土脉潤起 つちのしょううるおいおこる 雨水・初候 春の雨で、土がしっとりと潤いはじめるころ 2月19日 2月18〜20日
5 霞始靆 かすみはじめてたなびく 雨水・次候 霞が、野山にたなびきはじめるころ 2月23日 2月23〜25日
6 草木萌動 そうもくめばえいずる 雨水・末候 草や木が、芽吹きはじめるころ 2月28日 2月28日〜3月1日
7 蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく 啓蟄・初候 冬ごもりの虫が、土の戸を開いて出てくるころ 3月5日 3月5〜6日
8 桃始笑 ももはじめてさく 啓蟄・次候 桃の花が、ほころびはじめるころ 3月10日 3月10〜11日
9 菜虫化蝶 なむしちょうとなる 啓蟄・末候 青虫が羽化して、紋白蝶になるころ 3月15日 3月15〜16日
10 雀始巣 すずめはじめてすくう 春分・初候 すずめが、巣を作りはじめるころ 3月20日 3月20〜21日
11 桜始開 さくらはじめてひらく 春分・次候 桜の花が、咲きはじめるころ 3月26日 3月25〜26日
12 雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす 春分・末候 遠くで、春の雷が鳴りはじめるころ 3月31日 3月30〜31日
13 玄鳥至 つばめきたる 清明・初候 つばめが、南の国から渡ってくるころ 4月5日 4月4〜5日
14 鴻雁北 こうがんかえる 清明・次候 雁が、北の国へ帰っていくころ 4月10日 4月9〜11日
15 虹始見 にじはじめてあらわる 清明・末候 雨上がりに、虹が見えはじめるころ 4月15日 4月14〜16日
16 葭始生 あしはじめてしょうず 穀雨・初候 水辺の葦が、芽を出しはじめるころ 4月20日 4月19〜21日
17 霜止出苗 しもやんでなえいずる 穀雨・次候 霜が降りなくなり、稲の苗が育つころ 4月25日 4月25〜26日
18 牡丹華 ぼたんはなさく 穀雨・末候 牡丹の花が、大きく咲くころ 4月30日 4月30日〜5月1日
19 蛙始鳴 かわずはじめてなく 立夏・初候 かえるが、鳴きはじめるころ 5月5日 5月5〜6日
20 蚯蚓出 みみずいずる 立夏・次候 土の中から、みみずが顔を出すころ 5月11日 5月10〜11日
21 竹笋生 たけのこしょうず 立夏・末候 たけのこが、土から伸びてくるころ 5月16日 5月15〜17日
22 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ 小満・初候 蚕が、桑の葉を盛んに食べはじめるころ 5月21日 5月20〜22日
23 紅花栄 べにばなさかう 小満・次候 紅花が、一面に咲きそろうころ 5月26日 5月26〜27日
24 麦秋至 むぎのときいたる 小満・末候 麦が実り、刈り入れを迎えるころ 5月31日 5月31日〜6月1日
25 蟷螂生 かまきりしょうず 芒種・初候 かまきりが、卵からかえるころ 6月6日 6月5〜6日
26 腐草為蛍 くされたるくさほたるとなる 芒種・次候 草の陰から、ほたるが飛びはじめるころ 6月11日 6月10〜12日
27 梅子黄 うめのみきばむ 芒種・末候 梅の実が、黄色く熟すころ 6月16日 6月15〜17日
28 乃東枯 なつかれくさかるる 夏至・初候 夏枯草(うつぼぐさ)の花穂が、枯れたように色づくころ 6月21日 6月21〜22日
29 菖蒲華 あやめはなさく 夏至・次候 あやめの花が、咲くころ 6月26日 6月26〜27日
30 半夏生 はんげしょうず 夏至・末候 半夏(からすびしゃく)が、生えはじめるころ 7月2日 7月1〜3日
31 温風至 あつかぜいたる 小暑・初候 夏の暖かい風が、吹いてくるころ 7月7日 7月6〜8日
32 蓮始開 はすはじめてひらく 小暑・次候 蓮の花が、開きはじめるころ 7月12日 7月12〜13日
33 鷹乃学習 たかすなわちわざをならう 小暑・末候 鷹のひなが、飛び方を覚えるころ 7月17日 7月17〜18日
34 桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ 大暑・初候 桐が、実を結びはじめるころ 7月23日 7月22〜24日
35 土潤溽暑 つちうるおうてむしあつし 大暑・次候 土が湿り、蒸し暑くなるころ 7月28日 7月27〜29日
36 大雨時行 たいうときどきにふる 大暑・末候 ときおり、夕立のような大雨が降るころ 8月2日 8月2〜3日
37 涼風至 すずかぜいたる 立秋・初候 涼しい風が、吹きはじめるころ 8月7日 8月7〜8日
38 寒蝉鳴 ひぐらしなく 立秋・次候 ひぐらしが、鳴きはじめるころ 8月13日 8月12〜13日
39 蒙霧升降 ふかききりまとう 立秋・末候 深い霧が、立ちこめるころ 8月18日 8月17〜19日
40 綿柎開 わたのはなしべひらく 処暑・初候 綿の実を包むがくが、開きはじめるころ 8月23日 8月22〜24日
41 天地始粛 てんちはじめてさむし 処暑・次候 暑さがようやく、おさまりはじめるころ 8月28日 8月28〜29日
42 禾乃登 こくものすなわちみのる 処暑・末候 稲が実り、穂を垂れるころ 9月2日 9月2〜3日
43 草露白 くさのつゆしろし 白露・初候 草に降りた露が、白く光るころ 9月7日 9月7〜8日
44 鶺鴒鳴 せきれいなく 白露・次候 せきれいが、鳴きはじめるころ 9月13日 9月12〜13日
45 玄鳥去 つばめさる 白露・末候 つばめが、南の国へ帰っていくころ 9月18日 9月17〜19日
46 雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ 秋分・初候 雷が、鳴りをひそめるころ 9月23日 9月22〜24日
47 蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ 秋分・次候 虫たちが土の中にこもり、戸をふさぐころ 9月28日 9月27〜29日
48 水始涸 みずはじめてかるる 秋分・末候 田の水を落とし、稲刈りに備えるころ 10月3日 10月3〜4日
49 鴻雁来 こうがんきたる 寒露・初候 雁が、北の国から渡ってくるころ 10月8日 10月8〜9日
50 菊花開 きくのはなひらく 寒露・次候 菊の花が、咲きはじめるころ 10月13日 10月13〜14日
51 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり 寒露・末候 こおろぎが、戸口のあたりで鳴くころ 10月18日 10月18〜19日
52 霜始降 しもはじめてふる 霜降・初候 朝晩の冷えこみで、霜が降りはじめるころ 10月23日 10月23〜24日
53 霎時施 こさめときどきふる 霜降・次候 小雨が、ときどきしとしと降るころ 10月28日 10月28〜29日
54 楓蔦黄 もみじつたきばむ 霜降・末候 もみじや蔦が、色づくころ 11月2日 11月2〜3日
55 山茶始開 つばきはじめてひらく 立冬・初候 さざんかの花が、咲きはじめるころ 11月7日 11月7〜8日
56 地始凍 ちはじめてこおる 立冬・次候 大地が、凍りはじめるころ 11月12日 11月12〜13日
57 金盞香 きんせんかさく 立冬・末候 水仙の花が、咲いて香るころ 11月17日 11月17〜18日
58 虹蔵不見 にじかくれてみえず 小雪・初候 虹を、見かけなくなるころ 11月22日 11月22〜23日
59 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう 小雪・次候 北風が、木の葉を払い落とすころ 11月27日 11月27〜28日
60 橘始黄 たちばなはじめてきばむ 小雪・末候 橘の実が、黄色く色づきはじめるころ 12月2日 12月2〜3日
61 閉塞成冬 そらさむくふゆとなる 大雪・初候 空が重くふさがり、本格的な冬になるころ 12月7日 12月6〜8日
62 熊蟄穴 くまあなにこもる 大雪・次候 くまが、冬ごもりの穴に入るころ 12月12日 12月11〜13日
63 鱖魚群 さけのうおむらがる 大雪・末候 鮭が、群れをなして川をさかのぼるころ 12月17日 12月16〜18日
64 乃東生 なつかれくさしょうず 冬至・初候 夏枯草(うつぼぐさ)が、芽を出すころ 12月22日 12月21〜23日
65 麋角解 さわしかのつのおつる 冬至・次候 大鹿が、角を落とすころ 12月27日 12月26〜27日
66 雪下出麦 ゆきくだりてむぎのびる 冬至・末候 雪の下で、麦が芽を出すころ 1月1日 12月31日〜1月1日
67 芹乃栄 せりすなわちさかう 小寒・初候 せりが、青々と育つころ 1月5日 1月5〜6日
68 水泉動 しみずあたたかをふくむ 小寒・次候 地中で凍っていた泉が、動きはじめるころ 1月10日 1月10〜11日
69 雉始雊 きじはじめてなく 小寒・末候 雄のきじが、鳴きはじめるころ 1月15日 1月15〜16日
70 款冬華 ふきのはなさく 大寒・初候 ふきのとうが、つぼみを出すころ 1月20日 1月20〜21日
71 水沢腹堅 さわみずこおりつめる 大寒・次候 沢の水が、厚く凍りつめるころ 1月25日 1月25〜26日
72 鶏始乳 にわとりはじめてとやにつく 大寒・末候 にわとりが、卵を産みはじめるころ 1月30日 1月30〜31日

生まれた日の暦の記念紙では

生まれた日の暦では、記念紙の「七十二候」の欄に、その日の候の名前・読み・意味を載せ、その下に「どの節気の何番目の候か」と「その候が何日から始まったか」を添えます。記念紙の冒頭の文にも「七十二候は『〇〇(読み)』のころです」と入ります。

上の例の5月5日で比べると、次のようになります。

同じ5月5日でも、2015年生まれは穀雨の終わり、2016年生まれは立夏の始まりの日です。二十四節気の欄も、2015年は穀雨、2016年は立夏になります。記念紙には六曜(大安・仏滅など、日ごとに順に割り振られる6つの名前)・旧暦・干支や、その日の月の形も一緒に載ります。六曜や干支の求め方は生まれた日の六曜・干支の調べ方、月の形は生まれた日の月の形・月齢の調べ方で説明しています。

よくある質問

生まれた時刻で、七十二候は変わりますか?

記念紙では変わりません。七十二候は日付で数え、候が入る瞬間を含む日を、一日まるごとその候の初日とします。たとえば2016年の蛙始鳴は5月5日 10:42に入りましたが、その日の朝に生まれた人も、記念紙では蛙始鳴になります。

七十二候の日付は、毎年同じですか?

名前と順番は毎年同じですが、入りの日は年によって1日前後します。誕生日が一覧表の「1950〜2030年の入り」の幅の中にある人だけ、年によって答えが変わります。

中国の七十二候と同じですか?

同じではありません。72に分ける仕組みは同じですが、名前は江戸時代に日本で改められ、のちに宝暦暦で一部が直されたものを使っています。72のうち52か所で、江戸時代の前半まで使われていた中国由来の七十二候と名前が違います。

生まれた日の候で、人柄や将来が分かりますか?

そうした意味はありません。七十二候は、その時期の日本の季節のようすを表した名前です。生まれた日がどんな季節だったかを振り返る手がかりとして、記念に読むものと考えています。

七十二候の名称と読みは、国立天文台 暦Wikiの七十二候一覧と照らし合わせています。

この記事は生成AIを使って作成し、天体の日付は Swiss Ephemeris による計算結果を掲載しています。